そんな6月も静かに
終わりを迎えようとしていたある日


私はいつも通りの時間に家を出て
マンションのロビーにいた

すでに悠は居て
覇瑠が来るのを待っていた


なかなか来ない覇瑠を心配して
私達は家にいくか迷っていた



結局2人で急いで覇瑠の家に向かった


家の扉を開けると
聞こえてきた荘と覇瑠の声

「だから!言ってんだろっ!」

「わかってるよ!
でも!大丈夫っていってんじゃん」

「いい加減にしろよ?」

「なんでよ!」


私達は顔を見合わせながら
玄関の扉を閉めてリビングの扉を開けた