数日後ー


私にとって苦痛にしかならない時期になった。

周りにはきゃぁきゃぁと騒ぐ女子やクラス表をガン見している生徒ーそう、今日は始業式なのだ。

「今年は2組かー…」

私はクラス表の真ん中を見ながら呟く。

私の名前の近くには、瑠璃ちゃんの名前もあった。

「雪那ちゃん、同じクラスだねー!!」

瑠璃ちゃんは相変わらず明るい口調で言う。私は小さく微笑みながら頷いた。

「そうだね、とりあえず教室いこ」

「うん、そうだね」

私たちは人混みを掻き分け、教室へと進み始めた。