千尋side


一バキッ。


路地裏に響く鈍い音。


「くっ!」


「また腹を蹴られるのが嫌なら、レイプなんてやめな」


レイプをしても何もならない。


ただ、女の子に心の傷ができる。


女の子は、心の傷を抱えたまま生きていく事になる。


そんなの絶対に許さないっ。


「あっ!見つけた!」


ん?


見つけた?


「あれ?ヒヤ、何してるの?」


そんなに慌てて…。