春樹side


ぼく達は今、ある学校の前にいる。


いつ見ても大きい。


それに、不良もたくさんいる。


こんな学校にいて千尋は本当に大丈夫なのかな?


今更ながら心配になってきた。


「春樹、何してんだ?行くぞ」


「あっ、うん!」


今日は千尋に内緒で、千尋の学校に転入してきたの!


「お前ら、千尋に怒られるぞ」


苦笑いでそう言うのは、僕たちの先代の力也さん。


「分かってます。怒られる覚悟です」


「そうそう!それに千尋は私たちの総長なんだよ!?一緒にいなくてどうすんだ!」


千尋に会えるー!って、朝から元気満々の美嘉。


「美嘉、ここは学校だ。総長って言うな」


ニコニコ笑いながら注意してるけど、誠も言ってるよ…。