「零さん?」




それからしばらく、相づちを打っていた俊だったが、




いきなりこっちに目を向けてきた。




「なに?」




俊は心底うざそうな顔をして、




「バカ総長が暴れてるらしい。早く屋上に来いってさ。」




とてもめんどくさそうにそう言った俊は、




「零さん、じゃああとで。」




そう言って電話を切った。