「「「えぃっおーえぃっおー」」」

野球部の威勢のいい掛け声が

窓の外から聞こえてくる。


「ねぇ。聞いているの?」


不意に 天野が声をかけてきた。


「あ?・・・あぁ。聞いてる聞いてる。」


「適当に答えないでちょうだい。

 今日は・・・部活動を

 開始する日でしょ。」


天野が熱血だ。

うん。言っちゃ悪いが

似合わねぇ。