パサッ。
机に置いていた手帳が、
下に落ちた。
・・・
「落ちたわよ、冬美」
そう言って手帳を拾ってくれたのは、
大学からの親友であり、
私の部下。沢辺美香(30)。
・・・
「ありがとう・・・」
私は微笑み手帳を受け取ろうとした…が、
美香は、手帳の中の写真を見て、
眉をひそめる。
・・・
「まだ、園田先輩の事、
忘れられないの?」
・・・その言葉を聞き、
私の微笑みは、一瞬にして消えた。
「忘れないわよ・・・
忘れられない」
園田 洋介(32)。
私の二つ上の先輩で、私の彼氏だった人。
私は今も彼の事を、
忘れられないでいた。
机に置いていた手帳が、
下に落ちた。
・・・
「落ちたわよ、冬美」
そう言って手帳を拾ってくれたのは、
大学からの親友であり、
私の部下。沢辺美香(30)。
・・・
「ありがとう・・・」
私は微笑み手帳を受け取ろうとした…が、
美香は、手帳の中の写真を見て、
眉をひそめる。
・・・
「まだ、園田先輩の事、
忘れられないの?」
・・・その言葉を聞き、
私の微笑みは、一瞬にして消えた。
「忘れないわよ・・・
忘れられない」
園田 洋介(32)。
私の二つ上の先輩で、私の彼氏だった人。
私は今も彼の事を、
忘れられないでいた。