「アオイちゃん、制服似合うよ」





真新しい制服に身を包んだ私をアキさんがニッコリと見つめる。



それが本心なのか、お世辞なのかはその笑顔からは観て取れないけど


似合うと言われて嫌な気をする人なんているはずもなく「へへっ」と笑う私に





「まぁ、馬子にも衣装だな」





なーんて憎たらしいレイジの言葉。


そんなレイジはしっかりと紺色の学ランを着こなしていて、はだけたシャツからはシルバーアクセが光っている。




うん、言い返せない。



「リュウガはまだ寝てんのか?レイジ起こしてこい」



「あぁ?何で俺が。アオイが起こしてこいよ」



「え?私?」




「めんどくせぇ」