翌日






「――…未唯?ちょっと未唯ってば!」





真澄ちゃんに肩を叩かれあたしはハッとする。



お昼休みの売店前。


あたしたちはお昼のパンを買いに来ていた。



長い列はいつの間にかあたしの順番になっていて、売店のおばちゃんも不思議そうに首をかしげている。





「あ、あの……このクリームパン!これください!」




あたしは慌てて目の前にあるクリームパンを取りおばちゃんにお金を払う。




あぁ…ダメだ。

眠すぎて頭がぼんやりするよ―…






「ちょっと未唯どうしたの?今日はぼんやりし過ぎじゃない?」




教室に向かいながら真澄ちゃんは首をかしげる。




「なにかあったなら話聞くわよ?」


「いや…昨夜は寝不足で…」


「寝不足?」


「うん……」