急に冷たい態度をとってきたと思いきや
、デート……??



だけど怒らせてしまったのは私だし、断
るなんて出来なかった。



―――『10時に、迎えに行く』



有無を言わさないような口調でそう言わ
れて、香坂はさっさと帰ってしまった。



そして、デート当日。



「お母さん、これから出掛けてくるね」



そう言うと、お母さんはとたんに目をキ
ラキラと輝かせて。



「それってあの彼氏くんと!?」


「か、彼……え??」



意味がわからずに聞き返すと、お母さん
はニコッと笑った。



「隠さなくても良いじゃない!香坂くん
とデートなんでしょ!」



「で、デートって……!!」



―――『明日デートしてくれたら……』