ガラッ


私は、一生懸命車椅子をこいだ。


流星は、起きていた。


しかし、ボーっと空を見つめていた。


叶雨「流星?」


流星「だれだ?」


流星は、私の方を見て言った。


叶雨「へ?」


流星「お前、誰だ?」


もしかして…もしかして、流星は…


「記憶喪失になってしまったんです」


私の後ろには、流星を担当している先生だった。


やっぱり…記憶喪失だったんだ。