____「なぁ……俺のほうが好きなんでしょ?本当は」


頬を指先で撫でられて、私の肩はピクンと震えた。



そして鼓動は異常に音を荒立てる。






この人……そう、目の前で口の端を意地悪そうに持ち上げるこの人は、


ほんの少し前までは、ただのクラスメートだったんだ。





だけどある日から、彼と私の関係は、



ただのクラスメートではなくなったの。




この遊び人で女たらしの男の子は、


ある日から私の悩みの相談相手。



って、ただ……それだけだったのに……。