《小町~一緒に帰ろ》


その声に反応しくるりと振り返ると、
傷一つついてない自慢の黒髪が赤いメッシュを包んで肩から落ちる。


私は、宮崎 小町 
紫月高校2年A組


顔はまぁいい方
学校にも馴染めたし全体的にうまく進んでいる。


今、私を呼んだのは私の親友。
高木 美香 と 岡田佐那


2人共私をよく理解してくれる大切な友達。


『ごめんね、今日英語の塾があるんだ』


「そっか仕方ないね」


『ばいばい、明日ね』


私が2人にそう言うと《ばいばい》と返事をして歩いて行った。