芹沢さんの存在を知って早一週間

私は思った以上に芹沢さんに懐いてしまったのかもしれない

「芹沢さん!」

「ん?なんだ?」

「この間言っていたお梅さんに一度会ってみたい!」

お梅さんとは芹沢さんが溺愛している妻さんだ

芹沢さんはあいつは!なんて言っているが私達からみて溺愛しているのがバレバレだった

「会ってみたい!!」

「でものぉ~…」

そう言った時だった

「芹沢はん。お梅どす」

私が会ってみたくてたまらない人が戸の方にいた

「あら、まぁ~可愛い娘はんどすなぁ」

…私男装してまっせ?

まぁ、このさいそんなのどうでもいい!

「貴女がお梅さんですか?!
初めまして、桜咲 舞と申します」

私はお梅さんに頭を下げた

「初めまして、お梅どす
よろしゅうに」

お梅さんはとても綺麗な人だった

お梅さんが笑うたび華が咲くようだった

「お主等、わしを忘れてはあるまいな?」

そこには拗ねてらっしゃる芹沢局長がいた

「あらあら~…拗ねてはるんですか?」
「拗ねてなど…」
「可愛いどすな~。大丈夫、誰も忘れてまへんよ」

なんか、本当に可愛い…

あぁ、
愛し合っているっていうのはこんなに美しいものなのか、

「ん?どうしたんだ?舞」

「いえ、愛し合うと言うのは美しいものだなって」

そしてとても暖かい―――――

もし、

もし、

この人達が私の父上、母上だったら―――――




それは、ないか…