夏休みの合宿のような、大きな手荷物を持って来た私は、大きな家の前で呆然としていた。



「なにをしているんだい?早く家に入る」



分かってる、分かってるけど!

まさかこの人の家が、弁護士一家だとは知らなかった。

というか、知らない人の家に来ることになるとは思いもしなかったよ。


家に入ってみると、やはり中もそうとうな金がかかってるなと。

素人でも分かるような感じだ。



「この壺いくらするんだろう……」



「あぁ、その壺は確か1000万くらいしたかな」


平然と答えるこの人に絶句。

金持ちって……怖っ。


家政婦さんから、挨拶をされた時はびっくりした。

すげーよ金持ち。