そして、始業式から、2ヶ月という月日が経った。
今は、6月。
事件は、何の前振りもなく起きた。

6月の中旬。
この2ヶ月のうちにいつメンには、
2人の子が加わった。
1人は、佳織の席の隣に居て、一人で弁当を食べてたから、一緒に食べることになったのが、きっかけ。名前は、理佐。
2人目の子は、学校休むことが多く、内気な子だった。
で、私と歩が話しかけたのがきっかけで入った。名前は、美波。

二人とも、クラスで孤立しかけてた子で入ってきた。
このときのいつメンは、おとなしめの子が集まった感じのいつメン。

だけど、いつからだろう?
佳織が有紗を避け始めたのは。

ある日から、佳織は有紗じゃなくて、理佐と一緒に行動し始めて
有紗としゃべらなくなった。

私らも急過ぎて、正直、戸惑った。

有紗も、次第に佳織から離れた。

いまだに分からない離れた理由。

これが初めてできたいつメンが崩れた時。

だが、私は正直、このいつメンには、定着心はまるでなかった。

なぜかというと、私は、佳織のことは有紗、奏の友達としか思ってなかった。

私の中の佳織は、 形 だけの友達 だったかもしれないから。