幾つもの歳月を過ごしてきた。



揺れる木漏れ日、手を繋いで歩いた。会話をしなくても手の温もりから伝わる愛情。



何処に行くにも一緒で、彼の隣は私。
私の隣は彼が当たり前だと思っていた。



寒くて凍えそうな夜は、いつもより寄り添い、お互いの肌に触れて温めていた。身体は冷たくても心だけがいつもぽかぽかしていたね。



近くにいるといつも彼から香るライトブルーの爽やかな匂い。



この匂いに包まれていることが幸せだった。