何となくあの美少女に会える気がして今日も本屋に寄ったら、ちっこい方がいた。

「あ」


思わず間抜けな声がもれた。


「う」


ミミ子ちゃんがこっちに気づいた。


なぜか唇がとがっている。


いかにもお嬢様なちっこい顔のなかで目が黒くつやめいていた。


怖っっ


無表情こわい。口はとがってるけど。



俺は緊張と言い表せない恐怖で頬に血が上るのを感じながら、決意を固め話しかけた。


虎穴に入らずんば虎子をえず。


「君、昨日の子だよね。」


俺、今笑えてるかな。