―――
――――





芹沢がなくなって数日。

もう全てが何事もなかったかのように事が流れている。


芹沢の暗殺行った犯人は長人の仕業として捜索はしているが、形だけで探していないも同じようなこと。




初めは沈んでいた者たちも立ち上がり、きちんと生活をしている。


勿論私もその1人。
……のように見えているはず。

いや、初めから沈んでいるようにも見えなかっただろうな。




自分でも沈んでいるのかも分からない。
このモヤモヤとした気持ちは、芹沢が亡くなった日からずっと変わらないでいる。



自分を見繕うのは得意だし、嘘をつくのも下手じゃない。

周りからみたら、私はなにも気にしていないように見えるだろう。




「三冷さぁん♪」


「なんだ、沖田。」



いつものように縁側でぼーっとしていたところを、沖田に邪魔される。


全く、空気読めよ。


心のなかで毒づく。

勿論声に出しても良いものの、あとあと面倒なので口にはしない。