綾「……ん?」

気がつくと、白い霧の中に私はいた。

?「綾。」

綾「だれっ?!」

急に後ろから呼ばれて振り返る。

?「久しぶり。」

綾「彩…姉?」

彩「うん。全然会いに来てくれないんだもの。」

綾「ごめん…」

彩「いいわよ。ねぇ、綾。
あの時のことまだ引きずってるの?」

綾「っ!だって私のせいで!」

彩「違うわよ。綾は悪くない。」

綾「だって……」

彩「悪いと思うなら帰って?」

綾「その前に…ここどこ?」

彩「ふふ……どこでしょうね?」

綾「………ねぇ、彩姉も一緒に帰ろう?」

そう言うと、彩姉は悲しそうな顔をした。

彩「ごめんね。まだ無理よ。」

綾「だって!」

彩「綾、みんなが待ってるわ、行きなさい。」

っ!!

綾「…分かった。次会う時は、いっぱい話そうね」

彩「ばいばい」

彩姉がそういった瞬間、私は意識を手放した。