Side 桃也





「遅い」




大きなソファーにいつものように寝そべる俺。



そろそろ咲音が帰って来る時間。




「チッ、メイドのくせに」




俺を待たせるなんていい度胸じゃねーか。



帰って来たら、たっぷりお仕置きしてやる。





不敵に笑って妄想。




どうやっていじめてやろうか?




「桃也!!いた!!」




不機嫌だったが、咲音のことを考えてたらいつの間にか機嫌がよくなっていた俺。



そんな俺を慌てた様子で指差す千架。




千架が慌てているとは珍しい。




「リビングにいたんだ....」




「おう」





ため息をつく千架に適当に返事をする。




どーしたんだ?