[ピッ、ピリリリリリリリッ]

「なんや、もう朝なんか...」
私、坂下 夏花(さかした なつか)は今日から高校1年生です。
私は特別に頭が良いという訳ではないし、特別にかわいいという訳でもない。
普通な人間だ。   私の親友、友理奈(ゆりな)も同じ学校にいきます。
今日は、高校の入学式だから絶対に遅刻しちゃダメな日だけど...
[ピーンポーン]
「ふぁい、ひょっとふぁってな」←「はい、ちょっと待ってな」と言いたい。
今私は、食パンを急いで食べている。
下から、友理奈が「あと、5分や!」って言ってる。
私は、「あと、10秒」って答えた。
準備ができた私は、下に降りて友理奈を呼んだ。
「友理奈早く行こ!」
「そやな!早く行かな遅刻やな」
2人でお母さんに<<行ってきます>>と言って家を出た。


「もう、夏花は何でもっと早く起きとかへんの?」
「う、うん。ご、ごめん...。」
友理奈は怒ると怖いんだよな...
「ま、しゃーないか。明日からは気つけてな。」
「うん!気つける!」
よ、よかった...←心の声
「てかな、話変わるんやけど...うちの好きな人知ってるやろ?」
「うん。海斗(かいと)やんな?」
ちなみに、海斗は私達と小学生から一緒だ。
「うん。海斗やで。あんな...「おはよww夏花、友理奈!」
「きゃ~~~!か、海斗!?い、今の話聞いてた!?」
友理奈が珍しく焦っている。
「話って何?教えて!」
「だ、誰が教えるかーー!」
「ゆ、友理奈まずは落ちつこ」
「ご、ごめん..」
「なぁ、教えてw!友理奈ちゃん」
「海斗しつこいわ!遅刻するわ、早く行こ!夏花!」
「う、うん。」
そういえば、さっき友理奈は何を言いたかったんだろう?海斗のせいで聞けなかった。
まぁ、あとで聞こう!   まずは、入学式だ!

**入学式**
な、長い..ここの校長同じ事しか話してないやん!
あっ!そういえば、さっき友理奈は何を話そうとしてたんやろ?
暇やし今のうちに聞こ!
「なぁなぁ友理奈、さっき何て言おうとしてたん?」
「あ~、えっと...うち、もうすぐしたら海斗に告ろうと思ってる!」
「へ~...って、本気!?」
「うん。もしかして夏花も海斗の事好きなん?」
「ちがうよ!いつ告るん?」
「分からん(笑)今や!って思った時」
「そっか~、協力するな!」
「ありがとw夏花は好きな人いーひんの?」
「うん。今から、かっこいい人さがすわ!」
「そっか、いい人見つけたら言うな!あっ!いつの間にか、入学式終わってる。」
「ほんまや!じゃあ、後で一緒にクラス発表見に行こな!」
「うん!うち海斗誘おうと思うんやけど..いい?」
「もちろん!がんばれ!」
そう言って、私は友理奈と別れた。

***5分後***
「お~い!夏花~」
うしろ振り向くと、友理奈と海斗が走って来た。
<<遅くなってごめん>>
2人が声を合わせて言った。
「アハハ、仲良いな~」
<<どこがやねん>>
「ほらまた~」
「もういいよ。早く行こ、夏花、海斗」
「おぅ!」
「うん!」

**掲示板前**
「うそ..でしょ...」
そう言うと、友理奈が泣き出した。
「ど、どうしたん?」
「おい、何で泣いてるんや!?」