「アハハ!ざまーみろ!尚輝!」

「なにおっ!?…て、あっさっくん!?」




騒ぎだした奴等に溜め息をつきながら、オレは思い切り車のドアを閉めた。

まだギャーギャー言ってる彼等を無視して
べー、と舌を出す哲を引きずり、家に入る




『ただいまー』

「お邪魔しまーす」



靴を脱ごうとする哲を止める



『土足な?』

「あっ、…そうか」


バタバタと走ってきた執事は哲の顔を見てから頭を下げた


「お帰りなさいませ」

『うん』

「お邪魔します!」



執事に鞄を預け、哲と並んで部屋に向かう

キョロキョロと辺りを見回す哲に笑いが溢れた




「久しぶり!」

『だな』



部屋に入ると靴を脱いでベッドにダイブした


「フカフカ〜」

『フッ…あ、執事、哲今日泊まるから』

「おーう。哲、紅茶か珈琲どっちがいい?」

「コーラで!」

「ねぇよ!…水な」

「わっ!紅茶で!紅茶お願いしますっ」



ケラケラ笑いながら執事は出ていった

オレは昔から哲と仲良かったから執事と哲も顔馴染みなんだ



クローゼットから小さめの服を取り出し、哲に投げた


『これ着な。オレ向こうで着替えてくるから』

「おう!分かった」



ニコニコ笑う哲にオレもつられ笑いをしながらバスルームに入る