とある館…
メイドと執事に囲まれて、
なに一つ不自由のない暮らしをして…
「お嬢様…」
「坊ちゃん」なんて言われて
裕福な暮らしをして見たいと
夢みる二人の子供

「夢は現実にしなくっちゃ!」
「そうだね!現実にしなくっちゃ!」
奇妙に始まった宝探し
あっちへ走りこっちへ走り…
何かないかと、ただ走る…二人
そして、たどり着いた一つの部屋
「この部屋に何かあるかも!」
「パパが一生懸命なにか隠してた!」
「何だろう?」
「何だろう!」
重たい扉を開けて入ろうとした瞬間

ビチャビチャッ…
二人の顔に無残に飛び散る赤黒い血…

「これって」
「血だよ!血!わー!
お人形さんいーぱい!」
「違うよ違うよ!これは人間!」
「そうなのー?」
「そーだよ!僕たちで人形にしてあげよう!」
「メードさんの服きせて!」
「執事さんの服をきせて!」

「「二人しかいない館を
お人形でいっぱいにしよう!」」