「おはようございます、戸田くん」 「うん」 うんってなんだ、うんって。 朝の玄関。 偶然会った戸田くんに、あいさつをしてみる。 しかし、返ってきたのはこんなだ。 「おはよう」くらい言ってくれたっていいじゃないか、戸田くん。 せめて、目くらい合わせてほしい。 戸田くんは相変わらず、微笑むどころか目も合わせず、視線は腕時計だ。 戸田くん、岡田さん泣きますよ。