街を歩く 私に
突然 舞い降りてきた
一枚のレジメ。

小型核兵器の通信販売広告。。。

人一人分の 殺傷能力しかない
小型核兵器、
そんなもの あるわけがない。。。
誰もが そう思ったから、
ほとんどの通りすがりが
見向きもせず
捨てて行った。

この広告、
名目上は 合法ドラッグの
裏取引先の暗号だった。

あまりにも 荒唐無稽な
勧誘広告のため、
取締りの対象にもならず
野放しに
毎日、密かに
配布され続けた。

刻一刻と  世界征服計画は
進行していた。

もし 私が
気がつかなければ
きっと
世界は 滅びていたのだ。