「おはよ!愛!」

駆け足で学校に急いでいると、後ろから声がした。



「卓哉!…てか乗せて!遅刻しそうだから!」


卓哉は自転車に乗ってる。

「…えぇ~。」



露骨に嫌そうな顔をする卓哉。

「あんた彼女をのせるのをいやがってて、どぉすんのよっ!」


あたしは、卓哉の頭をこづき、自転車の後ろに腰かける。