「恋那……キスしていい?」



「は……え。…えぇ!?」



俺を見上げて顔を真っ赤にさせているコ
イツは、俺が大好きな女、椎名恋那。



小さい時からずっとコイツだけを好きで
、大好きで。



やっと手に入れた可愛い彼女。離してな
んかやるもんか。



「つか、拒否権ないから」



「んんっ……」



俺は強引に恋那に唇を重ねながら、ふと
、あの日の事を思い出した。



恋那とのファーストキスをした、あの幼
い日を―――……。



―――――――――……。
――――――……。



恋那は多分、自分のファーストキスは、
高校生だって思ってる。