ヒメは、どうしてひとりなのか。

 それは、前々から疑問はあった。


 …真夏の昼に、君と過ごして。
 その中で俺は、ある人に出会う。


 「そいつの秘密、しらねぇの?」 


 黙りこむヒメに、
 俺はなにも出来なかった。


 09*お姫様の秘密を知る男