楽しかった夏休みも終わり、また普段通りの学校生活が始まった。



「あ~、もっかい夏休み来ないかなぁ」



そう言いながら屋上の床に大の字になって寝転ぶ陽に、



「次の夏休みは1年後だよ。気が早すぎる」



呆れた視線を送る朔。



「いいじゃん、ねぇ海斗」



「うっせぇ、俺は眠い」



話を振られた海斗は眠そうに目を細めながら陽を睨みつけた。



「………」



そして蓮は相変わらず、私の膝枕で気持ち良さそうに眠っている。



本当に個性的な人たちだな。



まぁ、こんなゆっくり出来るのも無事に皆が宿題を出せたからなんだけどね。



危なかった二人…陽と海斗を見て苦笑する。



宿題を出せなかった人達は、今頃來ちゃんの指導の下で厳しい洗礼を受けていることだろう…。



そんなわけで夏休み前のように屋上でサボっている私たち。