『あ。そうだ。皆には、いい忘れてたけど…私、記憶戻ったの』

全員「え!?」


そりゃ、驚くよね……


『今から、話すよ?私のもう1つの過去を…あ。白蓮も呼ぼう』


私は、電話で白蓮を呼んだ。


倉庫を知らないらしいから、一から教えた。


ざわざわ


『多分、来たね。私、行ってくる』


私は、下に行った。


やっぱり、白蓮だった。


『白蓮、上に来て』


ーーザワ


白蓮は、上に来た。


ーーガチャ


『連れてきた』

優斗「適当に座れ。今から、菜々の過去を教えてもらう」

白蓮「え…?」


白蓮は、さすがに驚いたみたい。


『白蓮にも知っててほしいの…』

白蓮「わかった」


ふふっ。本当に優しいんだから……


『私は、小さいとき…誘拐されたの…私を誘拐したのは…如月組。如月組は、汚い組で有名だった。その時の西原組は、今と一緒で…NO.1だったの…だから、私は狙われてたの…その時の私は、組の怖さが全くわかってなかった…ある日、私は公園で遊んでたの。もちろん、父さんもお母さんもいた。でも、途中で父さんは仕事に行っちゃったの…お母さんは、他のお母さんと話すことに夢中だった…だから、如月組はそこを狙ってたの…私は、一人で遊んでたら…知らない男が近づいてきたの。そして…「お菓子をあげるから、着いてきてくれない?」と言われて…お菓子って言葉に反応したの。で、ついて行った』

剛「すみませんが…それって…菜々ちゃんが悪いんじゃないですか?」


剛の言葉に皆がうなずいた。


そうだよね…


今、思えば私が悪いんだ……


『話し続けるよ?で、車にのせられて…知らない家に連れて来られたの…で、知らない家に上がって…私をお菓子を食べてたの。で、父さんが来て…私がお菓子食べてるのに絶句してた。で、如月組の組長が私にナイフを向けたの。確か、首に当てられてた。だから、ちょっと血が出てきた…組長さんは、気づいてないみたいだった。でも、私はすごく痛かった。で、私はキレて組長や組員をボコボコにしたの♪』


しーん


あれ?皆、どうしたのかな?