「あっ、佐伯くんだ!!佐伯くーん!!」



昼休みの購買で、佐伯くんを見つけた。
相変わらずポケットに手を入れたまま、自販機の前にいた。



「……またお前かよ」



佐伯くんが小さくそう呟く。
そして無表情であたしを見る。



「今日はなに買うの??」



「……べつになんだっていいだろ。お前には関係ない」



佐伯くんは自販機でコーラを買うと、そのままあたしから離れた。



「あっ!!待ってよ佐伯くーん!!」



「はぁっ……なんで着いてくんの」



「だって、佐伯くんと一緒にいたいんだもんっ!!」



「……ほんとウザイから、そういうの」



「ええっ!?ひどいっ……」