「…はぁ、はぁっ、はぁ」


最悪の目覚め。
あんな夢を見たからだ、きっと。

気だるい体を引きずって、机の上においてある日記に手を伸ばす。

これは、『夢日記』だ。
書くと気が狂うとか、そんな噂があるが気が狂うことはなかった。

目だったこととしては、少し変な夢を見るようになったことぐらい。

「よし」
日記をパタンと閉じて、制服を身に纏う。
今日は夏休みだというのに学校に行かなければいけない日だ。

補講?部活?違う。


何故か、校長から呼び出されたのだ。
元は私と同じクラスだった、30人が。