体育祭から、もうすぐ1ヶ月。
…俺らが想いを伝えあってから、もうすぐ1ヶ月。
肌寒く感じてきた、11月最初の今日この頃。
定期試験の結果が昇降口に張り出されてると聞き、登校時それを知らなかった俺は昼休み、毎度のことながら隣にマツを引き散れきている。
「…また2位か」
入学してから、万年2位の俺。
英語が恐ろしくできない。
「ま、逆にあんだけ英語悪くて2位とれることがすごいから」
そんな慰めの言葉は気休めにもならない。
やっぱ教えてもらえばよかったか。
なんて今さらながらに思う。
テスト前、担任である友里は俺の英語のできなさをもちろん知ってるわけで…
何度も
『教えたるで?』
と言ってきたが俺は断り続けた。
なんか恥ずかしいやん。
他の教科はふつうに聞きに行けるけど、友里に英語教えられるとか色んな意味で耐えられん。