清野 拓人ーセイノ タクトー
高2 (17)


キリッとした目鼻立ちに長身でスタイル抜群と容姿はモデル並み


でもとても冷たく一目置かれる存在


…冷酷王子


そう呼ばれているらしい。


別に薄情なつもりはないし、残酷なんて言われるようなこともしていない。


ただ少し人付き合いが苦手なだけで…


そんな俺にも一応、友達というものはいる。



「たーっくと!おはっ」

「あ、マツ。はよ」



後ろから、やたらハイテンションでやってきたこいつ。


松井 健太だ。


1年の時、同じクラスでマツに話しかけられたのが俺らの始まりだった。


明るい髪はいつだってツンツンしてて、見た目はものすごいチャラい。


笑うと八重歯を見せ、目がなくなる。
そんな見た目とのギャップに、女子はもう釘付け。


陸上部のエースを務めている。
いつも明るくて、どこでもムードメーカー的存在のマツ。


俺とは正反対てわけ。


ま、程よく中和されてんじゃないか、なんて勝手に思ってたりする。