まぁ、ぶっちゃけどっこいどっこいのバカさ加減だ。

完璧な皺を刻み込んだ私のグレイトな脳みそがそう告げた。
シャンパンで薬を飲む男に、日本に居ながら911を呼び出そうとした私は
どんぐりの背比べとでも言おうか。

私は結局朝方まで看病することになった。
冷たく冷やしたタオルはすぐに熱くなり、男は苦しそうに呻く。
そのたびに私はタオルを換え、汗を拭いてやった。

「なんで私が・・・」

文句を言いつつも、死んでもらっちゃ私が困るのでやることはやろうと思った。