大和side

「先生……お願いします。
どうにかしてください!」


放課後。

真鍋が職員室に来て必死にお願いしてきた。

何をかと言うと、バスケ部のこと。

飛田は怪我をしてから部活に顔を出さないし、秋山はそれを気にして落ち込んでるし……。

他の部員も、部長と副部長がそんな感じだから落ち着きがないらしい。


「どうにかって言われてもな……」

「ダイちゃんに……何か言ってあげてください。
励ましてあげてください!」

「俺もそうしてあげたいのは山々なんだけどな……」


だけど……秋山にかけてあげる言葉が見つからない。

何て言ってやったらいいか分からない……。


「とりあえず、様子見に行くか……」


そう言いながら俺は立ち上がった。