ケータイ小説 野いちご

【完】素直になれよ。

▶第2章
「ありえない」…衿華side











始業式の夜が明けて

まだショボショボしている目をこすりながら

リビングへ向かう。




夏休み明けはやっぱり朝が辛い。



「おはよ。」

「あ、衿ちゃんおはよう」

私を″衿ちゃん″と呼ぶのは
今ストッキングを履いているお母さん。


「お母さん、今日も遅くなるけど…大丈夫??」


「へーきへーき。」


「そう??…学校はどう??楽しい??」


「楽しい楽しい。早く仕事行かなきゃ遅れちゃうよ。」




いつもと変わらない返事に
少しだけ表情を歪めつつも

時計を気にしているお母さん。


高校に入ってから

お父さんは単身赴任で
海外に行ってしまい

いま私はこの
毎日忙しいお母さんと二人暮らし。




< 35/ 397 >