ダルい授業が終わった放課後。


教室は俺のテリトリーとなる。


誰もいない教室に女と二人。



「なぁ、今誰とも付き合ってねーんだろ?俺と遊ぼうよ。」
「えー、私好きな人いるし。」
「いーじゃん。本気の恋なんて面倒なだけだって。」


俺は学年一の遊び人と言われるぐらい、女はとっかえひっかえだ。

だって誰も本気で好きになんかなれないから。



「前はそれで良かったんだけどー、やっぱ虚しいじゃん?私、今回マジだから。律樹(リツキ)と遊んでる暇はなーいの!じゃあね。」


そう言って女は教室を出て行った。



虚しい……ね。
俺には全然わかんねーや。


新しい遊び相手探さねーとな。