微熱と痛み止めのせいで次の日私は眠り続けた


目が覚めてそっとリビングに行くとメモが一枚


『おはようございます。夕食の買い出しに行ってきます。毅』


少しほっとしてふと書庫へ向かった


明日からもしばらく暇だし本を何冊か寝室へ持っていこう


書庫の扉を開けた瞬間


涙が溢れた


そこには頑丈そうな手すりつきの高い踏み台がさりげなく置いてあった


廉の優しさが嬉しくて涙が止まらない