第8話〜あまおと〜




ザーザーと降りしきる雨。



季節は梅雨。



ジメジメした季節がやってきていた。




「あーくそっ、」



俺は玄関の扉を開けるなり、急いで家の中に入って行く。



雨が酷すぎて、傘さしてても濡れてしまう。



湿った制服を早く脱ぎたくて、駆け足で部屋に入り着替える。




「はー。すっきり」



スウェットに着替えて、リビングに行くと、雅がソファーに蹲ってた。



まぁ、放っておこう。




最近はずっとこんな調子だ。