「ゴメンってばぁ。マイ~」

私は手を合わせて、片目をつぶった。

マイはブツブツ言いながら、椅子に座っている。


あのとき、とっさに魔法で白い大きなクッションを出したら、マイが下敷きになちゃった。
でも、軽傷ですんだのよね。
手の甲にかすり傷がついただけだし。



あまりにもマイがしつこいから、イラっとして私は言った。



「べつに、軽傷ですんだんだから、問題はないでしょ?いつまでもグチグチ言わないでよね」



すると、マイは涙目で机をたたき言った。