ここは魔界。

いろんな種族の魔界人が住む世界。


魔界の中央にあるお城をおさめている王は吸血鬼。

そしてその妻が魔法使い。

その吸血鬼の王は双子の娘のマキ・リンドゥ・ソルシャードとマイ・リンドゥ・ソルシャードに、あることを告げた。


王は静かな声で言った。

「2人とも。人間界へ修行に行きなさい」


少しの間、沈黙がながれた。

そして少しして娘のマキが、馬鹿にしたように言った。


「……はい?」



また、お父様の戯言がはじまった。


毎度、その戯言を聞く娘の気持ちも考えてほしいわ。


寝言は寝て言いなさいっつーの。
早いところ、断っとこ。

「遠慮いたし「やったーーー!!やった!やった、やった、やった!!人間界だって!!わぁーー、どうしよ?何を食べよっかなぁ!?」」

私の横で下等生物のように、騒いでいるのは、双子の妹のマイだ。

よくも、私の言葉を遮ってくれたわね…。