「ここ!」


結局ついてきてしまった…
断っても断っても、「じゃあ僕もここにいます」とか言って聞かなくて。


「一軒家なんですね」


大通りから少しはなれたところにある、二階建てのクリーム色の家。
綺麗で新しそうな感じがする。


「あれ?」


そのとき、カーテンからもれる光に気づいた。

先生の家、電気ついてるよね…?
一人暮らしじゃなかったりしちゃう?
もしかして彼女とか!?

あたふたするあたしをみて、東城先生は苦笑いしながら


「とにかく入ろう」


と言って玄関の扉を開けた。