翌日は一日寝て過ごした。

そーちゃんからの窓に向けたいつもの「呼び出し」も、兄や母からの呼びかけも、ユナちゃんからの連絡も、全て無視して、
ただベッドの上で過ごした。

そして、そのまた翌日、私は行動に出た。

前夜、出した答えは「新しい明日を生きる」だった。
最低な私が、ミツキちゃんを傷付けたままで、新しい道を選ぶ愚かさは、自分が一番解っている。

それでも「今」から抜け出したかった。
がむしゃらでも無我夢中でも。

カビが生えてしまいそうなジメジメした思考を捨て去ろう。

私は携帯電話を握り締めた。