ケータイ小説 野いちご

もう泣かないよ

★TWO★
★総合病院





 スマホの鳴る音で、私は起きた。時間は、夜中の三時。

「はい?」

 電話だったから、私は通話ボタンを押した。

『海!?大変なの!奏太が、海に落ちたって!』

 私の手から、スマホが滑り落ちた。

『海!?聞いてる!?ねえ!』

 電話をかけてくれた、美里の声に返事をする余裕もなかった。

 奏太が、海に落ちた―――?

 一昨日かわした約束が、脳裏によみがえる。

 婚約した、ばかりなのに…。

 どうしてなの?



< 30/ 96 >