本屋に来た俺は、何故かイライラしていた。



日和と一緒に帰ってきた奴。



たしか、黒崎悠希。



ちゃらちゃらしてるのに頭がいいって、前に日和が言っていた。



補習、手伝って貰ってたのか?



おそらく、そうだろう。



ただ、勉強なら俺が教えてやるのに…。



あんな近くで、教えて貰って、何もかんじない日和が不思議だ。


日和は可愛い。



本人は気付いていないが…。



だから、俺に告白してきたとき、やっぱり馬鹿だって思った。


俺よりいい奴、沢山いるのにな。



そう思いながらも、手にした本を見て苦笑する。



馬鹿は、どっちかな。



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