「店長、あたしこのバイト辞めようと思ってるんですよ。」


「おー、そーか。じゃあ次の労働力捕まえておかねーといけないな。あ、お前、辞めるって言っても今月中はいてくれないと困るからな。引き継ぎとかしなきゃなんねーんだから。」




「…あはー!店長ったらそんなマジになんないでくださいよー!

今日はエイプリルフールですよ?まんまと引っかかっちゃってー!」



さあさあ騙されたことに気付き恥ずかしみオロオロするがいい!!

店長の赤面とか超レアやんか!!



「……残念ながらエイプリルフールで嘘ついてもいいのは4月1日の午前中までだ。

今は18時21分。俺の中でさっきのやりとりは真実として処理されました。」



「……え、えぇ?!ちょ、待って下さいよ!なにそれそんなの聞いたことないんですけど!午前中までしか嘘つけないの?!

い、今のなし!あたし辞めないです!」



「はっ ナシになんてできねーなぁ。俺もう聞き入れちゃったし。」


「ダメ!こーゆうときばっかり素直に聞き入れちゃダメ!!店長意地悪い!」




「……お前、予想通りすぎてつまんねーな。お前ならもっと何かしらやらかしてくれるって信じてたのに。」


「何そのダメな方に信頼厚い感じ!全然嬉しくない!」


「もっとさ、俺に告るとか?芸人目指すことに決めたから大学辞めますとか?考え付かなかったわけ?」


「なんであたしは今怒られてるのか皆目見当がつきませんのですが。

てか店長あたしの告白待ちだったんすか?もー店長ったらツンデレさ…」

「死ね。」



「うぁー予想以上に食い気味に予想以上の暴言が返ってきたぜ。」