「―――風見!風見彩葉!起きんかぁ!」



なんか、また頭バッシバッシ叩かれてる気がするんだけど。



「……起きてますが」



伏せていた顔を上げ、欠伸をする。



「アホかぁっ!」



そう言われ、いつものように教科書で頭をバシッと叩かれる。



「お前はいつもいつも――!」



また始まる説教。ホントこの時間無意味なんだけど。



「風見!今日の放課後屋上階段の掃除してもらうからな!」



そして、珍しく短い説教で、授業が再開となった。



てゆーか、掃除?あたし、掃除しなきゃいけないの?



えーっ!!と心の中で叫んだ。