大池組に戻ったあの日から、すでに半年が経過した。
相変わらず真っ白の壁、日の光はなく人工的な光のみの部屋から出ることなく過ごしている。

あの日、足に薬を入れられて思うように動かせないようになった。
トイレやお風呂に行くだけでも一苦労。


まったく動かせないわけではなく、壁に手を付きながらや晋さんが用意した杖を使いながらだと動かせることができる。



しかし逆を言えばそうしないと動かすことが出来ない。
……二度と逃げることはできないという事だ。





逃げる気はない。
もう誰も傷つけたくないし、私も…傷つきたくない。




晋「…愛梨?
仕事終わって帰ってきたぞ。」



「……おかえりなさい。」



晋「あぁ、ただいま。
今日はこれな。」



そう言って薄ピンクのレースがたくさん使われている丈の短いドレスを出す。
相変わらず晋さんの着せ替え人形としての生活だ。
私に服を着せ、写真をとる……その写真をどうしているのかは知らないけど。

そして写真を撮った後は……




晋「愛梨…お前は本当に可愛いな。

お前は俺だけの物…俺だけを見ていればそれでいい。」



「んっ…ゃぁっ……。」



抱かれる。
毎日服を着せて写真を撮り、抱く…の繰り返し。



…絶対変態ロリコンだ、と思いながらその行為を受け入れる。






それが一番平和に過ごせるためだから…。





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